出版社内容情報
教師がもつ独特の意識・考え方・行動のセットを「教師文化」としてとらえ,それを多様な視点から総合的に研究する.教師の理念と現実,希望と苦悩などを社会的・歴史的・実践的に把握し,現実からの脱皮,専門家としての成長の方途を探る.
内容説明
本書は、教師文化を主題とする学際的な共同研究の報告であるが、とりわけ、教育社会学的研究と、教育実践研究とを交錯させつつ、教師文化研究の中心的課題に迫ることを目指している。
目次
1 教師文化を捉える視点(教師と教師文化―教育社会学の立場から;教師文化の構造―教育実践研究の立場から)
2 教師の子どもを見る目(「教育相談」の場から見た学校と教師;教師の子どもメタファー;教師の実践的思考とその伝承)
3 比較的視点から見た教師文化の諸相(帰国子女から見た日本の学校と教師;日本の教師文化のエスノグラフィー;教師文化・学校文化の日米比較;イギリスの教師文化)
4 歴史の中の教師文化(戦前・戦中の教師文化;戦後史の中の教師文化;教師のライフコースと成長;まとめと展望)