感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
183
親のない5人兄弟と孤独な王の物語。人は人によく思われたいから、少しでも飾ったり磨いたりしている。自らの輝きが増すことを追求しすぎて、いつか砕け散ってしまうこともあるのに。確かに無理を重ねながら結ばれる出逢いもあるし、現実にはその方が多いのかもしれない。しかし、人は求めるほど目の前の幸運を見逃しているともいえる。時の経過とともに朽ちていってしまうもの、より強く結ばれあっていくもの。その相手が何を求めているのか、それが一番大切だったりする。そのままのきみが好き。ずっとそばにいたかっただけなの。その愛は眩しい。2023/03/09
めしいらず
44
自分を良く見せたいとか、相手に気に入られたいとか、そんな感情を取り去ったハダカの自分ってどんなだろう。そして、その澄んだ眼にはどんな風に世界が映っているのだろう。駆け引きや打算なく相手を思い遣るココロを持てた時、相手からも同じ気持ちを受け取っているのかな。著者の「たいせつなきみ」がとても良かったので手にとったが、こちらも素敵な絵本だった。2013/06/10
たまきら
33
美しい絵にうっとりしながら読みました。人間の素晴らしさや魅力って、やっぱり人それぞれ。たまたまここではこんな結果になったけれど、また見方が違えば違った結果が出るはず。そんなことを思いつつも、やっぱり読後ほっこりやさしい気持ちになったのでした。2019/10/08
ひ ほ
23
『そのままのきみがすき』 なんて素敵な言葉でしょう。「ありのままに君を愛しているよ」と子供たちに言い続けていきたいですね。そして才能やものでなく優しい心を持つ子供に育つよう愛していこう。2014/06/10
みさどん
17
人物画が美しい。王様の養子になる5兄弟姉妹は贈り物をこぞって考える。何もとりえがないと、末っ子は焦るばかり。気立ての良さが一番なのだという、おとぎ話にありそうな話。こんな中世の時代のような王様が優しいって、違和感を感じてしまった。権威をかざして魂胆があるのだと思えるもの。そのままの人柄の良さを認めてもらえるって、いい話だあ。2022/11/09