内容説明
新しい生命観の創造をめざして。いわゆる“大正教養主義”の水面下には目眩めくほど多彩な思想潮流が躍動していた。哲学・科学・文学・芸術・政治・社会・宗教などあらゆる世界での創造と破壊、理想とデカダンス、霊魂とエロスの乱舞を“生命”の思想として捉え直し、混迷する現代の鏡とする瞠目のアンソロジー。
目次
1 大正生命主義と現代
2 大正生命主義の諸相
3 1980年代の生命主義
感想・レビュー
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rbyawa
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i029、この「生命主義」というのは…結局なんのことなんだろうね? 一応本の中でもなにそれ聞いたことがないんだけど、と言われてたのは見たんですが教養主義には死がないから変だよね、自然主義には警戒感があるとか、志賀直哉は武者小路からの影響でメーテルリンクを盛り込んだはずなど、なんとなくわかるようなそうでもないような…。元資料がないのでちょっとなんともわからなかったのですが研究廻りの事情に関してなのかなぁ、この本は。詩人が生命と創作に関して語っていた件などはわかりやすかったかな、語られてたのどこなんだろう…。2018/07/19