出版社内容情報
さむいさむいイヴの夜。ひとりぽっちのさみしいロバのもとに、鈴の音をひびかせてサンタクロースがやってきます。一緒に荷物をはこぶロバ。そして―。聖夜をいろどる心あたたまる物語。
内容説明
クリスマスイブの、とてもさむい夜。ひとりぼっちの、としおいたロバが、たべものをさがして、こおりついた草地をさまよっていました。ロバにはだれひとり、クリスマスを祝ってくれる人はいません。すると、どこかとおくの空から、銀の鈴の音と、ひづめの音が、きこえてきました。そう、サンタクロースがやってきたのです。すてきな友だちと、あたたかなプレゼントを、だれよりも必要としていたロバに、とてもすばらしいことがおこります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
71
老いぼれロバのクリスマス、寂しく哀しいクリスマス。…のはずが、白いふわふわサンタクロースのお手伝い。最後はキラキラ輝く、とっても幸せなロバになってしまうんだな♪2019/12/15
紫 綺
60
図書館のクリスマスコーナーにて。不幸に極みなロバが、サンタに導かれて幸福の極みへと誘われるほっこり絵本。夜のシーンが多いのだが、銀刷りを活かして神秘的に魅せている。2021/11/28
Kawai Hideki
54
クリスマスイブの夜、年老いて孤独なロバが、自分の身の上を嘆いて悲しそうな鳴き声をあげると、サンタクロースが現れた。赤い服ではなく、真っ白い衣装に身を包んだサンタだ。世界中の子供達にプレゼントを配り終え、「緑の谷」に最後のプレゼントを届ける途中とのこと。トナカイを帰してしまったので、ロバが荷物運びを手伝うことに。手伝いのお礼に何かプレゼントをくれるのかと思いきや、ロバ自身がプレゼントにされてしまうという、オドロキの展開。でも、暖かい家庭で楽しく暮らせるようになったから、ロバにとってもWin-Winなのか。2017/01/08
kiisuke
34
ロバが最初にサンタクロースに出会ったときの、偉大なものに触れたときに感じる不思議な高揚感とそれを信じて行動するところにとても共感を覚えました。人であれ動物であれ物であれ、ビビっとくるものってやっぱり大事にしたいです。サンタクロースとロバが共に働きながら心を通わせていく様子がとても優しくて心があたたまる寒い日にぴったりの絵本。動物好きの子どもたちとストーブにあたりながらの幸せな読書時間でした。絵の中に散りばめられたキラキラの銀色の線がとても綺麗な嬉しくなる一冊です。2016/12/07
ひ ほ
28
ひとりぼっちのとしおいたロバが寂しく泣き続けていたらサンタクロースがやってきて・・・。絵の輪郭が銀のキラ☆キラとした線で描かれていてまばゆい絵本になっていて、聖夜を醸しだしています。2015/12/26
