内容説明
女性問題に関わる用語や概念の混乱を正すためシステム論を適用した初めての試み。フェミニズムは、また新しい武器を手にした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わい
2
アマゾンの書影おかしいけど、普通に日本語の本です。「フェミニズム批評」で知って惚れた織田元子さんの本。なんでこれが今読まれないの?なんで売り切れなの?ってぐらい、現代のネットで紛糾している話題が網羅されてて震える。どこまでが自然でどこまでが文化か。ジェンダーアイデンティティとは何か。女性差別の起源、未開社会の父権、母権社会のありかたの比較など。「システム論」は聞いたことのない言葉だったので身構えていたのだが、哲学的な話ではなく、非常に現実てきな、自然科学と人文科学双方に基づいた論考で、大変読みやすかった。2020/12/06