出版社内容情報
詩は間接的に、又、文法的に逸脱した形で事物を表現する。詩は何かを語ることで別のことを意味する。つまり通常の意味での「メッセージ」が欠如した、ミーメーシスの原則をおびやかす形式である。詩はいかにして意味を伝達するのか?
詩の中にある意味の構造を体系的に捉えるための図式(転換・拡張、記号生成、テクスト生成 etc.)を提供する試み。具体的にボ-ドレール、マラルメ、ゴーチエ、プルトン etc.たくさんのフランス詩を分析し、形から意味への展開の道筋を明らかにする。文学を文学たらしめているものの探求ともいえる。
内容説明
詩はいかにして意味を伝えるか?文法的に逸脱した表現から真の意味を導き出すために、テクスト生成・読解の過程を記号論の枠組みで解く古典的名著。
目次
第1章 詩の深意
第2章 記号生成
第3章 テクスト生成
第4章 解釈項
第5章 テクストの記号論