内容説明
ブレツィンカは、現代ドイツを代表する教育学者として、国際的に高い評価を受け、経験科学的教育学、とりわけ論理実証主義の立場からの教育論は注目を浴びた。本書は、時代の最も実際的な問題と取り組み、これまで欠けていた教育の世界観的・道徳的基礎の解明にあたるとともに現状打開のための提案をしている。彼の教育学体系や「実践的教育学」を理解するにも、新ブレツィンカ像を知るうえでも、最適である。
目次
第1章 価値不確実の時代における教育―その新たな方向づけ
第2章 「解放的教育学」とその帰結
第3章 人間的力量への教育―方向づけの危機の時代における教育
第4章 現代の教育目標―その問題性と家庭および学校の課題
第5章 現代のキリスト教教育の目標―教育学的視点からの考察
第6章 価値変化と学校教育
第7章 幻想なき教育政策
第8章 遺伝、機会均等、学校組織
第9章 教師の職業倫理―教育政策がないがしろにしてきた問題