内容説明
1953年(昭和28)に東京は、工員さんや店員さん、職人さんの街に間口一間の古本屋を20歳で開業。戦後の復興期、理工書・医学書が高値で取引されるのに驚愕し、貸本屋を兼業したり、廃品回収業者から仕入れた雑誌を補修しては売りまくった頃。やがて時代とともに訪れる、初版本ブームやマンガ本ブームなど、古本屋稼業の浮枕を身をもって経験した著者による決定版。
目次
序章 開業まで
第1章 古本市場―下町篇
第2章 建場廻りのことなど
第3章 古本市場―神田篇
第4章 古書展
第5章 蒐集―私の場合
第6章 店番
第7章 半世紀の下町業界とその未来
第8章 この十年
著者等紹介
青木正美[アオキマサミ]
1933年東京に生まれる。50年都立上野高校定時制を中退。53年葛飾区堀切に古本屋を開業。商売のかたわら、近代作家の原稿・書簡・無名人の自筆日記などの蒐集に励む。86年同業3人で季刊誌「古本屋」を創刊、5年間で10冊を出し終刊する
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