ローマ帝国社会経済史〈上〉

  • ポイントキャンペーン

ローマ帝国社会経済史〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 518,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492370858
  • NDC分類 232.8
  • Cコード C3033

出版社内容情報

帝政期における都市化と商工業の発展に注目し、ローマ帝国の社会経済全体を包括的に描き出した画期的試みとして評価の高い名著の完全翻訳版、上下2冊の上巻。

内容説明

生気あふれる叙述、豊富な史料の引用、考古学の成果の歴史研究への組み込み―帝政期における都市化と商工業の発展を高く評価し、ローマ帝国の社会を包括的に取り扱った比類のない試み。

目次

第1章 イタリアと内乱
第2章 アウグストゥスと復興と再建の政策
第3章 アウグストゥスの後継者たち―ユリウス・クラウディウス朝
第4章 フラウィウス朝の支配とアントニヌス朝の開明的君主政
第5章 フラウィウス朝およびアントニヌス朝治下のローマ帝国―都市・商工業
第6章 フラウィウス朝およびアントニヌス朝治下のローマ帝国―イタリアと、ローマのヨーロッパ諸属州における都市と農村
第7章 フラウィウス朝およびアントニヌス朝治下のローマ帝国―ローマのアジア・アメリカ諸属州における都市と農村

著者等紹介

坂口明[サカグチアキラ]
1948年大阪に生まれる。1971年東京大学文学部西洋史学専修課程卒業。1978年東京大学大学院人文科学研究科西洋史学専門課程博士課程を単位取得退学。現在、日本大学文理学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フェイ

1
共和制後期からアントニヌス朝までの古代ローマ帝国の社会・経済体制について解説している。 一般的イメージとは異なり、ローマ帝国が農業によって成り立っていたこと、貿易も帝政初期は対外は奢侈品ばかりでほぼ帝国内で完結していたこと、工業化は進展したが、売りつける市場に限界があり、優れた特産品は各地で模倣されてしまうために停止してしまったことなどが記されている。また、写真が多くのっているため、過去の情景を思い浮かべる助けとなる。ただ、図や表に乏しいため、意味を理解して進むのに時間がかかるのが難点である。 2015/06/17

わたる

0
大家ロストフツェフの作。全ニ巻のうちの上巻である本書は7章立てで、扱う時代は基本的に共和政末期の内乱期から2世紀まで。様々な時代・地域をまたいで、属州のローマ化・解放、都市化、古代資本主義といった包括的な議論がなされている。経済、政治、あらゆる面への充実した言及は素直にすごい。研究の出発点に。2012/03/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1765041
  • ご注意事項