出版社内容情報
南北に貫く山脈と河川、北上川の舟運と、三陸沖の水揚げにわいた漁港。分水嶺が分かつ複雑な地形に花開いた地域地域の多彩な産業と文化に、新しい学問・思想への対応に、江戸時代陸中びとの質実剛健を見る。
内容説明
南北に貫く山脈と河川。北上川の舟運と、三陸沖の水揚げにわいた漁港。分水嶺が分かつ複雑な地形に花開いた産業と文化の礎に、江戸時代、陸中びとの質実剛健を見る。語り継がれた知恵の脈管を求めてたどり、丹念に聞き書き歩いた、岩手圏の人づくり読本。
目次
前章 近世の岩手・その地域振興の足どり
第1章 自治と助け合いの中で(南部信直と利直;村上道慶と菅野杢之助;建部清庵;大原呑響と大村治五平;新渡戸伝;多助・喜蔵・命助;楢山佐渡;凶作と飢饉;無尽と頼母子)
第2章 生業の振興と継承の中で(北十左衛門と丹波弥十郎;岩手の伝統工芸品;前川善兵衛;南部藩の絵暦;佐々木理助・彦七;盛岡城下の商人たち;淵沢円右衛門;南部駒を育てた人々;大島高任)
第3章 地域社会の教育システムの中で(寺子屋・古館家;芦東山;歴史を駆け抜けた学者一族;盛岡藩校;横川良助;信成堂と文武修業宿;八角高遠;須川長之助;八角高遠と大島高任;三浦自祐と回生堂)
第4章 子育てと家庭経営の知恵(鬼剣舞と田植踊り;農家の生活教訓と躾;子供たちと民間信仰;間引きと子返し)
第5章 地域おこしに尽くした先駆者(後藤寿庵;奥寺定恒;鎌津田甚六;牧庵鞭牛和尚;高野長英;青柳文蔵;切牛の弥五兵衛;箕作省吾)
資料編 岩手