出版社内容情報
ジンメルは「生の哲学」の先鋭な論客として知られるが、現代社会学の先駆者としても特異な足跡を遺した。歴史的社会進化論を排し、個人と個人、個人と集団、集団と集団の相互関係を中心テーマとしたその業績は、今日にわかに脚光をあびつつある。本書は待望久しい主著の全訳(世界初)である。
内容説明
ジンメルは、上下関係・闘争・社交・秘密結社など、多様な歴史的・社会的過程から抽出された「社会化の形式」の、微視的な分析を社会学の課題とし、本書によって「形式社会学」を確立した。社会学史にモニュメンタルな一歩を印し、今日なお斬新な視座を提示する名著の世界初の完訳。
目次
第1章 社会学の問題
第2章 集団の量的規定
第3章 上位と下位
第4章 闘争
第5章 秘密と秘密結社