文庫クセジュ<br> フーガ

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文庫クセジュ
フーガ

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  • サイズ 新書判/ページ数 156p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560056745
  • NDC分類 761.6
  • Cコード C1273

出版社内容情報

J.S.バッハ以後、音楽形式のひとつとしてのフーガは、その発展を終えてしまったのだろうか? 本書は、多声音楽の基本である対位法をわかりやすく解説することからはじめ、音楽芸術におけるフーガの真価とその可能性とを、さまざまなジャンルの歴史的名曲のなかに探ってゆく。

目次

第1章 対位法
第2章 フーガ以前のフーガ
第3章 J.S.バッハ―フーガ技法
第4章 J.S.バッハ以後
第5章 フーガの諸相

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もよ

10
これは奥の深い本。フーガとは何かは最小限で、様々なフーガの在り様と魅力を、少ない紙面にこれでもかと詰め込んだ素晴らしい本だ、とは分かるが、自分は知識と気合不足で消化不良でした。多くの曲に触れているけれども、譜面はさわりだけなので、それぞれの曲が頭に浮かんだり、手元に譜面があって見ることができればさぞかし楽しいのだろうと思いつつ...2017/06/27

けふたろ

0
なるほどこんなフーガもあるのか、ということが分かるとは聞いていたが、実際その通りの本だった。「ただそれだけの本」という意味ではなく、この薄さで「へえ、こんなのもあるのか。ならば今度聴いてみるかな?」という興味をかきたてられる点、また実際に音源があればその簡単な解説になるという点で「なるほどこんなフーガもあるのか」という本である。2014/05/29

ma_non_troppo

0
オリヴィエ・アラン『和声の歴史』を読んでおいて大正解だった。そこからの引用がちらほら見受けられたし、何より人類と音楽の歴史という観点からフーガを考察できた。なぜ人は音楽に模倣形式を盛り込むようになったのか? 調和を求める根源的な願望がそうさせたのだろう。グレン・グールドはミルチャ・エリアーデの神話的儀式に対する考察を音楽に当てはめ、「反復」という行為の重要性を語っていた。月日は満ち、欠け、それを繰り返す。つまりフーガという形式は、自然界における大いなる調和の隠喩で、反復を希求する人間精神を象っているのだ。2012/11/17

0
ややこしかったのでもう一度読む2012/06/16

PapaShinya

0
フーガと言えばバッハ・・・そんな単純なものではない。モーツァルトもベートーヴェンもスランプになるとバッハに還ってフーガを書いている。シューマンもブラームスもショパンでさえ。近現代の作曲家も12セリーの人たちも。で、子どもがピアノの練習をしていた頃、インヴェンションが終わったので、リゲティのインヴェンションを弾かせたら、ノリノリで弾いていた。なので、次はヒンデミットのソナタのフーガをと思ったら、この曲は拒否られた。調性感の薄い3声以上のフーガには、2声までとは違う壁がある。みたいなことは書いてなかった。2023/05/04

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