内容説明
本書は生物学史研究の新しい知見を盛り込みながら、遺伝学とその関連領域の歩みを現代の視点から見なおすとともに、今日、遺伝学の成果がさまざまの分野でどのように重要な役割を担っているかを明らかにしている。遺伝学・生物学に限らず、広く現代科学や科学史に関心をもつ人々にとって、興味深く示唆に富む内容といえよう。
目次
第1部 遺伝学の成立(1 メンデルの遺伝理論(中村禎里)
2 19世紀の遺伝学(1)―ネーゲリを中心に(小川真里子)
3 19世紀の遺伝学(2)―ノーダンを中心に(大和靖子)
4 遺伝理論の再発見(中村禎里))
第2部 現代の遺伝学(5 20世紀における分子生物学の発展(大林雅之)
6 動物の発生と遺伝学(尾里建二郎)
7 集団生物学の適応論と遺伝学(岸由二)
8 社会における遺伝学(溝口元))