出版社内容情報
森の少女ゼラルダは、お料理が大すき。ある日、町へお使いにいくとちゅう、おそろしい人喰い鬼とばったり出あうが、あんまり腹ぺこだった鬼はたおれてしまう。かわいそうに思ったゼラルダは…。すてきなお料理がいっぱい登場。国際アンデルセン賞受賞作家の傑作絵本。 小学校低学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
317
ウンゲラーの絵と文。ここでも闊達な絵だ。風景やお料理はドイツ風。ウンゲラーはストラスブール生まれとのことだが、町の来歴からはさもありなんと思われる。さて、お話だが、読み聞かせに用いると最初は子どもたちが恐怖に陥りそうだ。なにしろ子どもを捕っては食べる人食い鬼のお話だから。もっとも、ウンゲラーが描く鬼は、今一つ怖そうではないのだけれど。ゼラルダが登場してから、お話は一気に平和な方へ展開してゆくが、エンディングにはやや唖然とする。子どもたちの反応はどうなのだろう。2023/12/02
gtn
53
気分が悪くて体が動かないと、娘ゼラルダを市に一人で行かせたのがそもそもの誤り。父が寝そべるベッドの横にウイスキーの瓶が。二日酔いに違いない。だが、底抜けに楽天的なゼラルダは、ピンチをすべてチャンスに変えていく。最後は悪人を善人に変えてしまう。並行して手塚治虫の「ブッダ」を読んでおり、テーマが重なって見える。2023/06/27
みつばちい
47
節分の鬼のミニブックトークの中で、二年生のクラスに読んだ。ゼラルダの料理に「美味しそうー!」と声を上げ、美味しい料理のおかげでこどもを食べることを鬼が綺麗さっぱり忘れたと聞いて拍手。子どもたちも学校に行けるようなったと読んだらまた拍手。最後二人が結婚したと聞いたら「わぁ!よかったー!」と拍手。子どもがたくさん産まれて幸せに暮らしました、でみんな拍手してくれた。何回もこの絵本読み聞かせしたことあるけど、こんなに可愛い素直な幸せな反応みたの初めて✨もう、可愛くて可愛くて癒されました。2021/02/02
かおりんご
43
読み聞かせ(35)うけました!最後も一応ハッピーエンドで、子供たちが助かってよかったねっていう読み取りで。多くには触れませんでしたが。長いけれど、食べ物のところは美味しそうで、興味を引きます。2016/04/26
かおりんご
40
読み聞かせ(260)読み聞かせには、ちょっと長い。最後のページは、インパクト大だったようです。負の連鎖はなかなか断ち切れないのかな?2016/01/29