出版社内容情報
ぼくと妹は、森の中のいとこの家に遊びに行きました。そこには300年も生きている大きなかしの木があり、いろいろな動物たちがやってきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
23
何といってもこの絵本の魅力は美しく細密な絵。森の木や草、動物も人も丁寧に描き込んである。とても豊かで深い自然と人間の共生世界が、かしの大木を中心に語られて、心地よい。このシリーズをもっと読みたいと思った。2019/12/02
gtn
19
樫の木やオオタカ、リス、小鹿、狐、ウリ坊等、森の中の生き物を目の当たりにする子供たち。そんな原体験がなければ、人間もその一員ということが分からない。2023/06/13
りょうちん
7
子どもたちと森とそこに棲む動物たちの姿に四季を感じたり、かしの木の生涯を通して自然の営みを感じたりすることができます。この本を図鑑のように楽しむこともできそうです。絵本を抱えて一日を森で過ごすのもいいかも。まだ子どもたちが小さかった頃に、家族でキャンプをした森が思い出されて、また森に出かけたくなります。絵本を片手に森の空気を肺いっぱいに満たして、その静けさに耳を澄ませて。木の年輪に思いを馳せたり、木々に遊ぶ鳥たちの姿を目で追いかけたり、カロリーネが森で見つけた花を探してみたりするのも楽しいかもしれません。2019/11/30
おはなし会 芽ぶっく
5
森の豊かさに圧倒される絵本。「これがぼくのたいせつなかしの木だ」と誇らしげに言うニッキーがステキです。2019/04/17
遠い日
5
『ぼくの庭ができたよ』の、ベンジャミンとカロリーヌが訪れたのは森林官をしているおじさんの家。森の真ん中にある。秋、冬、春の休みごとに滞在し、森の大木、かしの木が季節ごとに様変わりしていくようすを見る。自然絵本、理科的絵本ともいえよう。細かく、森の生きもの、植物などを紹介し、全体的な生態を捉えられるように構成されている。にも関わらず、前作と同じように、人間の心が捉える自然というものをも描くところがすばらしい。細密な絵は、かわいらしいのに甘過ぎず、心になじむ。2013/03/22