内容説明
19世紀までは、生きていく上で不可欠の物質として、人々は懸命に塩を探し、そして作りつづけてきた。現在では、物質文明を支える原料ゆえに、大量の塩が生産されている。文明の誕生以来、塩をめぐってくり広げられた古今東西の営み。
目次
第1部 調理用の塩の時代(どこでも必要なもの;原始的な生産方法;製塩所の経営と構成;技術的改良;調理用の塩の時代をふりかえって)
第2部 化学用の塩の時代(化学者が塩に注目する;塩の地質学;地下ボーリングとその結果;科学が指揮をとる;無限の需要と無尽蔵の供給;化学用の塩の時代をふりかえって)