出版社内容情報
第26回日本翻訳出版文化賞/第27回日本翻訳文化賞受賞 デカルト『方法叙説』の自伝的記述に「狡猾な捏造」を見ぬき、「こうであり,これ以外ではない」自らの生活と思想形成を『新科学』公刊まで率直に語った挑戦的著作。
内容説明
逆境・不遇を強いられた半生、「こうであり、これ以外ではなかった」蹉跌と曲折の多い思想形成を回顧し、主著『新科学』という「寛大な復讐」の成るまでを語る―。難文で小迷宮の如き原典の完訳に、精細極まる訳註と参考論文2編を付し、本格的なヴィーコ探索に読者を誘う。
目次
ジャンバッティスタ・ヴィーコ本人自身により執筆された生涯(幼少年時代―1688―86年;ヴァトッラ滞在および自己完成的研究―1686―95年;ナポリへの帰還・ヴィーコ哲学の第1期形態―1695―1707年;ヴィーコ哲学の第2期形態―1708―16年;ヴィーコ哲学の決定的形態・「法学」講座公募試験―1717―23年;各種の2次的著作―1702―27年;『弁明』および『新科学・再版』―1728―31年)
ヴィッラローザ侯爵補記