内容説明
ここはみんなのお気に入りの場所―、ロクサボクセン。どこにでもあるような丘だけれど、そこは、わたしたちのたからもので、いっぱいでした…。いつまでも心に残っている、すてきな子どもたちの姿を、いきいきと描きだした絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
31
ロクサボクセンという場所は、特別の場所ではなかったけれど、かつての子どもたちには素晴らしい遊び場所だったのでしょう。 作者のお母さんが子どものときに、お友だちと楽しく遊んだ場所は、すでにノスタルジーの世界なのかも知れませんが、生き生きと描かれた風景に、自分の子ども時代を思い起こしました。 バーバラ・クーニーさんには作り上げた空間かも知れませんが、少し幻想的で、優しい世界でした。2022/11/19
みさどん
17
ごっこ遊びって楽しかった。こんなに大勢でできて、しかも男の子も入ってくれるなんて。現代っ子は食べたあとすぐ座り込んでゲームみたいな遊びをするので、肥満だったり、運動能力や想像力の欠如がみられると。子どもたちには自然の中で仲良くはしゃぎまわってほしい。2022/12/20
ペイトン
14
子どもたちのお気に入りの場所ロクサボクセン。自然の中で想像力を働かせて楽しい遊びをしている子どもたち。大人になっても想えば何時でもそこへ帰れる、そんな場所を持っている人は幸せ。私もわたしのロクサボクセンへ帰ろうと思う。刺だらけのオコティーヨという植物を見てみたい。いつも思うんだけど、クーニーの描く植物は魅力的。2015/06/24
mntmt
11
原題は、Roxaboxen。子どもたちの秘密基地があった場所。仲間とごっこ遊びをした場所。こういう思い出がある大人って、幸せだと思う。トカゲのお墓!子どものお墓作りって、万国共通なのかな。私もカニや金魚の墓を作ってました。2015/04/17
sui
9
我が家の本棚にある、クーニーさん本。子どもには、子供同士で遊ぶ時にだけ広がる特有の世界があるなぁと、日頃から思っている。それは、大人がちょっでも介入してしまったら、途端に色褪せてしまう世界で・・・。だからこの絵本を初めて読んだ時、そんな空想で終わりがちな世界を現実にも広げてしまえる余裕が、とても羨ましかった。こういう子供時代を過ごせたら、それは一生忘れられないものになるんだろうな。2016/03/20