内容説明
「七倍きれいといわれたに、いまじゃ不幸がわたしの名」―「七倍きれいさん」の哀切な歌が流れ、深い味わいのなかに、鋭い人間洞察がひらめく。グリム童話をのぞいた、興味深いドイツむかし話集。
目次
青い帯
ガラスの山のぼり
魔法のつぼと魔法の玉
いちばんきれいな嫁さん
分別と幸運
雷に稲妻に嵐
七倍きれいさん
悪魔がヴァイオリンを教わった話
兵士と黒姫さま
おろかなオオカミ
腸づめスープの話
心臓のない男
地獄へいった肉屋の兄弟
鉄の箱
百姓が博士になった話
親指小僧と人食い鬼
オレンジの乙女
小さなおじいさん
メドヴィの居酒屋
どろぼうの花嫁
悪知恵くらべ
伯爵のお姫さまと水の精 ほか