出版社内容情報
経済法の主軸である独占禁止法の理解を促すことを目的に、次の3点に重点をおいて執筆されている。(1)経済法の生成と発展の様子を解説し、現在の経済法の基本が独占禁止法であることを明らかにする。(2)独占禁止法の目的、不当な取引制限を禁止するカルテル規制など規制の対象を明らかにすることで、この法の概要を体系的に説明する。(3)独占禁止法をより深く理解するために必要な要素として、独占禁止法の補完法、独占禁止法と知的財産権、政府規制制度との関係、海外諸国の独占禁止法について解説。
1.経済法の生成
2.独占禁止法の制定
3.独占禁止法の目的、構成および沿革
4.カルテルの規制(1)-不当な取引制限の禁止
5.カルテルの規制(2)-事業者団体によるカルテル規制・規制手法
6.私的独占の禁止
7.不公平な取引方法の禁止(1)
8.不公平な取引方法の禁止(2)
9.経済力集中の規制
10.独占禁止法の国際的側面と海外の独占禁止法
11.表示・景品類の提供と下請取引の規制
12.独占禁止法の運用ー運用機関、権限および手続き
13.知的財産権と独占禁止法
14.政府規制制度と独占禁止法
15.競争法としての独占禁止法の課題と展望