出版社内容情報
市民革命と近代国家を導き、またそれについて考察した政治思想の諸相を、18、19世紀の歴史過程に即して論ずる。思想と時代の現実との関わりを重視するが、後代に引き継がれる思想史上の問題も考察する。
1.政治思想における近代
2.社会契約説(1) ーホッブスとロック
3.貴族の自由とイギリス人の自由 ーモンテスキュー
4.啓蒙の政治思想 ーフィロゾーフとアンシャン・レジーム
5.社会契約説(2) ールソー
6.革命のイデオロギー ーベインとシエース
7.アメリカ建国の政治思想 ージェファソンと「ザ・フェデラリスト」
8.反革命の政治思想 ーバークとド・メストル
9.ヘーゲル哲学と近代
10.自由主義の政治思想 ーコンスタン、ギゾー、J.S.ミル
11.近代民主政と自由 ートクヴィル
12.社会主義と無政府主義
13.女性解放の思想
14.バジョットと「イギリスの国家構造」
15.20世紀の政治的経験と近代の反省