内容説明
生々流転―万物はいつか壊れ、消えさる運命にあります。物質にとって破壊は永遠の課題といえるでしょう。しかし、これら破壊の原因を追求し、それを予測・防止すること、また破壊に強い新しい材料を創造することは、科学に課せられた大きな問題です。この本は、様々な破壊のメカニズムを物理的側面から追求することによって、破壊の根本的な原因と発生の機構に迫り、さらに破壊に関する最先端のホットな話題にふれています。
目次
1 プロローグ―破壊のメカニズムを求めて
2 弾性体の性質
3 結晶のいろいろな構造
4 完全結晶の弾性率
5 塑性変形と転位
6 破壊の形態と原因
7 亀裂と転位
8 破壊に関する最近の話題