出版社内容情報
憂うつ気質の彼がいかにして狂気を回避したかを精細に説き、『エセー』を時代の中に位置づける。
内容説明
本書は、『エセー』の範囲と目的を再吟味して、モンテーニュが自らの憂うつ気質の舵をいかに取って、適切な心理的水路にみちびき、肉体と精神のバランスをもとめつづけ、詩人タッソのような天才にも影響をおよぼした狂気を回避しようとしたか、それを説得的に示してくれる。
目次
独創性
天才
モンテーニュの憂うつ
天才から狂気へ―トルクァート・タッソ
特権と恩寵
万人共通の恍惚さまざま
私生活
恋愛と戦争
人から人へ
試行と解決〔ほか〕