詩人が贈る絵本
子どもたちに自由を!

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 24cm
  • 商品コード 9784622047445
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

出版社内容情報

パティとミッキーとライザ・スー。
3人の子どもたちは、自由が大好きだ。
もっと自由に生きなくちゃ。
大人たちは、しかし、3人の子どもたちに言った。「きみたちは、じぶんたちの自由というものを大事にしていない」
3人の子どもたちは言った。「自由が、大人の言う自由でしかないなら、それは、子どもの自由なんかじゃない」

もっと自由に生きなくちゃ。
ウサギだって跳びはねる。ビーバーもかじりたいときに木をかじる。パティとミッキーとライザ・スーは自由を手に入れられる?

アフリカ系アメリカ人として初のノーベル文学賞を受けた大きな作家の小さな傑作。

《詩人が送る絵本2》第4冊め


Toni Morrison with Slade Morrison(トニ・モリソン+スレイド・モリソン)
この絵本の始まりは、トニ・モリソンの息子のスレイドが、学校で「あなたはじぶんの自由を大事にしていない」と注意されて傷ついたことだった。自由について、モリソンは息子となんども話をする。そして子どもの考えと悩みをまっすぐに受けとめて、メモし、全体を作家自身のリズムある言葉で書き下ろす。本書はトニ・モリソンの初めての子どもの本。

Giselle Potter(ジゼル・ポター)絵
この絵本を書いたとき、ポターは29歳。今日もっとも注目を集めるクリエイター、絵本画家。人形劇の一座を組むファミリーに生まれ、そのメンバーとして活動した後、ロードアイランドの美術学校をでて、独特の個性と才能を認められ、雑誌ニューヨーカーのイラストレーターに。水彩からコラージュまで多彩な技法を駆使して、表情豊かな世界を描く。

長田弘(おさだ・ひろし)訳
詩人。1939年福島市生まれ。代表的な詩集に『一日の終わりの詩集』『黙されたことば』(ともにみすず書房)『深呼吸の必要』『食卓一期一会』『世界は一冊の本』『記憶のつくり方』(ともに晶文社)など。「贈る絵本にこの本を選んだのは」と詩人は言う。「この絵本を手にしたという記憶を、できるだけおおくの人と共有したかったから」。

内容説明

パティとミッキーとライザ・スー。3人の子どもたちは、自由が大好きだ。もっと自由に生きなくちゃ。大人たちは、しかし、3人の子どもたちに言った。「きみたちは、じぶんたちの自由というものを大事にしていない」3人の子どもたちは言った。「自由が、大人の言う自由でしかないなら、それは、子どもの自由なんかじゃない」もっと自由に生きなくちゃ。ウサギだって跳びはねる。ビーバーもかじりたいときに木をかじる。パティとミッキーとライザ・スーは自由を手に入れられる?アフリカ系アメリカ人として初のノーベル文学賞を受けた大きな作家の小さな傑作。

著者等紹介

ポター,ジゼル[ポター,ジゼル][Potter,Giselle]
今日もっとも注目を集めるクリエイター、絵本画家。人形劇の一座を組むファミリーに生まれ、そのメンバーとして活動した後、ロードアイランドの美術学校をでて、独特の個性と才能を認められ、雑誌ニューヨーカーのイラストレーターに。水彩からコラージュまで多彩な技法を駆使して、表情ゆたかな世界を描く

長田弘[オサダヒロシ]
詩人。1939年福島市生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

134
「詩人が贈る絵本」シリーズのノーベル賞受賞作家による作品です。子供たちの自由への渇望がうまく描かれている気がしました。また絵も非常にこの話に合っている感じで、動きがなければルソーのような絵と間違える気がしました。子供を大きな箱の中に閉じ込めているなんてことは無理ですよね。2017/02/05

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

81
アフリカ系アメリカ人として初めてノーベル文学賞を受賞したトニ・モリソンさんが【子どもの自由】をテーマに描いた絵本。共著のスレイド・モリソンさんはトニさんの息子で、学校での出来事を元に親子で対話しながら物語を創ったとのこと。絵はジゼル・ポターさん。翻訳は長田弘さんです。大きな囲いの中に入った三人の子ども。部屋にはテレビも玩具も揃っています。でも、外には出られません。大人たちは三人に言いました。「やってもいいこと以外はやってはいけない」と。ウサギだって、ぴょんぴょん跳びはねるのに。リズミカルな言葉が美しい本。2015/07/18

ルピナスさん

62
【11月24日午後休を利用して念願の国際子ども図書館へ!】14冊目。大人が子どもにふさわしいと思う環境を用意しあれこれやらせてあげても、それは親の自己満足の産物であり、子どもには大切に思う自由が各自あると改めて気付かされた。私自身、子どもからのなぜダメなのという質問が新鮮で、対話を重ね、貴方の思う通りで良いのではというこたえも沢山したと思う。社会の一員としてのルールも凄く大切だが、諦め切った大人ではなく、社会は変化していくものと柔軟に対応し、小さな自由を沢山感じられる大人になれば幸せではないだろうか。2022/11/24

kawa

33
自由ってなんだろう。そんなことを子供たちと一緒に考えようとするときの杖となるような児童書。結論は読み手が導き出す。単に他人から拘束を受けないという自分勝手の自由ではない。自分のエゴから解放され、自分本来の良さを伸ばしていくような態度を自由と捉えたい。が、それをこの絵本に登場する子供たちに、どうやって説明納得してもらうか…?なかなか、しんどい事かも知れない。2020/08/23

たまきら

23
彼女の小説を読んだ感想を書いたら、この本がポップアップしてきたので借りてみました。管理社会への批判なんだとしたら、トニさん、日本に来たらもっとびっくりするわよ。先生に依存するのに慣れていたので、アメリカの高校で何気なく先生に「この絵これで完成でいいかな」と聞いたら、「自分の絵の完成ぐらい自分で考えなよ!」と言われて恥ずかしかったのを思い出した。親切な人たちが作った、真綿にくるまれた檻に入ってたんだなあ、と思ったことがあったっけ。そんなこと、思い出しました。2017/03/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/196932
  • ご注意事項