出版社内容情報
【内容】
30余年前、長い船旅の後にみた英国は、著者にとってまさに発見であった。爾来、『近代英国の起源』ほか多くの業績をもつ著者が、国家・地域・個人の歴史を往還しつつ、「発見」した英国像を立体的に描く。
【目次】
第一章 戦後史学と英国史研究
第一節 「近代化」問題の省察
１ 「近代化」概念の混乱
２ 英国「近代化」の再検討
３ 歴史における可能性
第二節 近代英国史の発見
１ 暗中模索のころ
２ 戦後史学の彼方
３ 開けゆく展望
第三節 リチャード・バクスターとマーガレット・チャールトン
－ある清教徒の愛と悲しみ－
プロローグ
１ 『自伝』の謎－王政復古のロンドン
２ 出会い－内乱のキダーミンスター
３ 家郷出奔－結婚そして流転
エピローグ
第二章 ルネサンス研究への側灯
第一節 エリザベス朝再考
１ 「神話」の崩壊
２ 国歩艱難
３ 時代の黄昏
第二節 シェイクスピアの時代背景
１ 危険な曲り角
２ 一五六〇年世代
３ 閉塞の世紀末
第三節 一七世紀という時代
１ 革命の世紀
２ 旧世界の解体
３ ルネサンスの終焉
４ 啓蒙の曙光
第三章 国民史研究の内と外
第一節 大航海時代の英国
１ 時代の前夜
２ 東方貿易の模索
３ 西方世界の溶明
第二節 地方史研究の過去と現在
１ 地方史研究の発展
２ 地方史研究の理論
３ 地方史研究の実際
第三節 歴史家リチャード・ヘンリー・トーニー
－あるモラリストの思想と生涯－
１ ＷＥＡの日々
２ 実践としての歴史学
３ トーニー的なるもの
目次
第１章 戦後史学と英国史研究（「近代化」問題の省察；近代英国史の発見；リチャード・バクスターとマーガレット・チャールトン―ある清教徒の愛と悲しみ）
第２章 ルネサンス研究への側灯（エリザベス朝再考；シェイクスピアの時代背景；１７世紀という時代）
第３章 国民史研究の内と外（大航海時代の英国；地方史研究の過去と現在；歴史家リチャード・ヘンリー・トーニー―あるモラリストの思想と生産）
