内容説明
最近の古墳やその時代の遺跡の調査・研究の進展によって、従来の古墳時代像は大きく書き替えられつつある。本書では、そうした最新の研究成果にもとづいて、古墳のつくられた時代、すなわち日本列島における古代国家形成期の歴史を展望している。古墳からみた首長連合のあり方とその盟主にほかならない大王の性格やその変化、さらに東アジア史のなかでの倭国の文明化と古代国家の形成過程をあとづけた。
目次
古墳の造られた時代
1 日本の古墳の特異性
2 古墳とヤマト政権
3 古墳時代の人々の生活
4 日本列島の文明化の始まり
著者等紹介
白石太一郎[シライシタイチロウ]
1938年生まれ。同志社大学文学部卒業。同志社大学大学院博士課程修了。専攻、日本考古学。現在、国立歴史民俗博物館教授
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