出版社内容情報
目次 封建倫理 幕藩主従制の思想的原理 幕藩制期の天皇のイデオロギー的基盤 惺窩の学風と学統 儒学思想論 山崎闇斎の思想と朱子学 中江藤樹の思想形成 熊沢蕃山の歴史思想 山鹿素行における思想の歴史的性格 伊藤仁斎学の構成【ほか】
内容説明
藤原惺窩、山崎闇斎、中江藤樹、熊沢蕃山、山鹿素行、伊藤仁斎、荻生徂徠らの思想の解明を通して、幕藩国家の思想的原理を究明。
目次
1 封建倫理
2 幕藩主従制の思想的原理
3 幕藩制期の天皇のイデオロギー的基盤
4 惺窩の学風と学統
5 儒学思想論
6 山崎闇斎の思想と朱子学
7 中江藤樹の思想形成
8 熊沢蕃山の歴史思想
9 山鹿素行における思想の歴史的性格
10 伊藤仁斎学の構成
11 荻生徂徠における朱子学の理解と批判
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
2
※読書記録※図書館でコピー、拾い読み。出版は1995年だが収録されている論文は結構古い。宮沢誠一「惺窩の学風と学統」日野龍夫「儒学思想論」辺りは結構面白かった。「惺窩~」は特に目新しいところはないが、惺窩の生涯がコンパクトにまとめられていることと、「剛峭」「機鋒の激しい」など、惺窩を形容する表現から雰囲気が伝わってきて興味深い。日野氏の「儒学思想論」は儒学の日本化というか、現実との適合への模索を論じる。現実への「迎合」とも捉えられやすい林羅山への共感が中々に快く、参考になった。2015/09/08