感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃん
20
大学時代に読んでいた本書を再読。法律論文の考え方・書き方について、大家の先生方が大所高所から解説されている。マニュアルめいた解説本がひしめく現在にあっては、こういう本は懐かしく、却って新鮮に感じられる。でも、当時にあっても、「残念ながら現在われわれの眼前にある文献のなかには、それほど読むに値しないものが多い。」(P.39)とは興味深い。また、第5章の「初めて法律論文を書いた頃」は読み物としても面白い。大体世代的には、戦中から戦後すぐに学生をされていた先生方か。特に、三ヶ月先生のお話は、純粋にすごいと思う。2017/07/15