- ホーム
- > 和書
- > 教育
- > 特別支援教育
- > 知的障害・発達障害等
出版社内容情報
療育支援や心理臨床的援助における、子どもと家族へのまなざしと、支援の実際を解説する。
内容説明
概念の歴史的変遷、専門機関や専門職の役割についてコンパクトに解説。事例や「親の声」等を盛り込みながら、療育支援と心理臨床的援助のエッセンスをまとめました。発達障害の世界にはじめて出会う人、支援の可能性を探る専門家に。
目次
発達障害へのまなざし
第1部 発達障害の理解―概念とその歴史的変遷(発達障害概念の歴史と展望;発達障害に含まれる障害)
第2部 発達障害への療育支援―乳幼児の療育の現場から(発達障害児とその家族へのサポート;事例―療育現場で出会う子どもと家族)
第3部 発達障害への心理的援助(発達障害の心理相談;家族への支援)
著者等紹介
田中千穂子[タナカチホコ]
東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了、文学博士。現職、東京大学大学院教育学研究科教授。臨床心理士
栗原はるみ[クリハラハルミ]
上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現職、狛江市教育研究所専門教育相談員。臨床心理士
市川奈緒子[イチカワナオコ]
東京大学大学院教育学研究科博士課程満期中途退学。現職、社会福祉法人からしだね うめだ・あけぼの学園心理職。臨床発達心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
25
★★★★一言ではくくれないほど、発達障害の種類や程度には様々な差があることが分かった。本人や家族が障害を受容する困難さや事例が紹介されている。専門家によって外側から書かれた本だが、当事者や家族によって書かれた著作が多数紹介されていて、理解が深まる。専門家のみならず一般の人にも正しい知識が広まることで、様々な問題解決への糸口がつかめ、寛容で成熟した社会に近づくのではないだろうかと思った。2023/04/27
鳩羽
5
時代によって定義が変わる発達障害を分かりやすく、特に支援する立場の心理職の視点で教科書的に書かれた本で、発達障害の区分や経過など必要なことだけ取り上げられていて、発達障害への理解が整理できる。もしかして少し古いかもしれない。家族へのサポート機関や専門職の説明があるが、ほんとにこんなにあるの?いるの?とは思ってしまったが。実際の事例や、家族だけでなく本人の障害受容にも触れられていて、人生を通しての援助のあり方など視野が広い。発達検査の種類、専門職が何を目的とした専門職なのかも整理されていた。2022/09/26
toko
0
自閉症やADHDなどを中心に、発達障害についての定義や歴史、そのサポートにはどんな機関や専門家が関わっているか、また家族は障害児をか育てていくうえでどんな苦悩を抱えているかなど、幅広い視点から発達障害をとらえている。しかしその一方でそれぞれの章の詳しさや深さについてはもう少しといううらみが残る。OTやPT、感覚統合の差はよくわからないし、執筆者に院生が多いことも気になる部分ではある。ただ、発達障害への対応について全般的なイメージを持つにはよい本だと思う。2015/10/26