出版社内容情報
織田信長・豊臣秀吉が天下を統一した16世紀後半は、中世から近世へ移行する日本の歴史上重大な転換点であった。織豊期と呼ばれるこの時代の政治・社会を、信長・秀吉をめぐる人間関係、政権と公家・寺社との関係、地域支配の実態と物流、海賊禁止令や朱印状にみる対外関係、朝鮮の役などの多面的な視点から分析し、新たな歴史像を提示する。
内容説明
信長・秀吉が天下を統一した16世紀後半は、中世から近世へ移行する日本史上重大な転換期であった。織豊期と呼ばれるこの時代の政治・社会を、権力構造・地域社会・対外関係など多面的に分析し新たな歴史像を提示する。
目次
第1部 権力構造論(織田期における公家衆への家門安堵;織豊期の公帖発給権―五山法度第四条の背景と機能;信長の対公家寺社領政策からの帰結 ほか)
第2部 地域社会論(中世安濃津の交通路と物流;中・近世移行期における在地領主の代官請について―山城国久多郷を例に;北近江土豪層と「被官」―近世史料と現行民俗からのアプローチ ほか)
第3部 対外関係論(海賊禁止令の成立過程;天正20年6月3日附豊臣秀吉朱印状をめぐって;文禄・慶長の役における豊臣政権の諸城普請について ほか)