内容説明
薩摩藩による琉球攻略から明治政府による琉球処分まで、王国独自の政治外交と王権の特質に迫る。旧来の曖昧な「日中両属」論を批判的に検証。琉球の歴史「主体性」を機軸に、「従属的二重朝貢国」と位置付けた注目の書。
目次
１ 琉球王国と中華帝国（明朝の冊封関係からみた琉球王権と身分制；冊封関係からみた近世琉球の外交と社会；一貢免除問題からみた対清外交）
２ 琉球王国と幕藩制国家（江戸幕府外交と琉球；近世初期の対薩摩外交；薩摩藩支配下の裁判権；近世中期の対薩摩外交）
３ 琉球王権と対外関係（祭天儀礼と宗廟祭祀からみた琉球の王権儀礼；従属的二重朝貢国＝琉球の対外関係と貢納制）
著者等紹介
豊見山和行［トミヤマカズユキ］
１９５６年沖縄宮古島に生まれる。１９８０年琉球大学法文学部卒業。１９８９年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、琉球大学教育学部教授、博士（歴史学）
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