内容説明
国の将来をになう政治家となるため、父鎌足によって幼少のころより英才教育を受けた稀代の大政治家。大宝・養老律令の編纂をはじめ、銭貨の鋳造、年号の使用、文字・学問の普及など、その高邁な識見と卓越した指導力によって律令政治の実施に尽力する。また皇室との姻戚関係を深め、藤原氏繁栄の礎を築く。不比等の政治と生涯を描く本格的伝記。
目次
第1 藤原不比等の家系
第2 不比等の誕生と乳幼児期
第3 不比等の少年時代
第4 青年時代より成年時代へ
第5 持統朝の藤原不比等
第6 文武朝初頭の政治と不比等
第7 文武朝中・後期の不比等
第8 元明朝の不比等
第9 元正朝の不比等
第10 不比等の終焉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こぽぞう☆
20
藤原不比等、文武天皇期にいきなり現れた印象があったけど、天武末期、持統末期、それぞれかなりの官位にあった。それ以外はさほど目新しいことは(というかこの本自体古い)書いてなかった。2016/12/14
はちめ
10
やや持ち上げすぎている気もするが、藤原不比等が古代日本の政治、経済などの枠組みを作り上げたというのは本書の指摘の通りで、そのことがわかり易く丁寧に書かれている。それ以前の皇位継承に伴う血みどろの争いを防いだ功績も大きい。ところで、本書は、藤原不比等の出自を額田王の姉の鏡王女の子としているが、やはり天智天皇の落胤説ではないだろうか。その方が納得感がある。本書に描かれた藤原不比等の人物像からすると実務的であまり面白い人物ではなかったようだが、本書はとても面白いです。☆☆☆☆★2020/07/05
メーテル/草津仁秋斗
1
読了。レポート資料。2016/10/21
wisewise
0
時間かけてやっと読み終えた。 藤原一族の発展の基礎を作る。 2020/10/03