内容説明
江戸時代初期。慶長遣欧使節の大使を務めた仙台藩士。伊達政宗に若くして見出だされ、メキシコとの通商を求めて欧州へ渡った。スペインで洗礼を受けてキリスト教に改宗し、ローマで教皇パウロ五世に謁見したが、使命を果せず禁教令施行の中帰国した。約250年封印され、明治の欧化政策の中で蘇った常長の足跡を再評価し、実像とその時代に迫る。
目次
第1 おいたち
第2 遣欧使節派遣の背景
第3 太平洋を乗り切る
第4 キリスト教に改宗
第5 難航するローマヘの旅
第6 ローマの招かれざる客
第7 ローマからスペインへの旅
第8 苦悩の船旅
第9 帰国
第10 蘇った常長
著者等紹介
五野井隆史[ゴノイタカシ]
1941年生まれ。1971年上智大学大学院文学研究科博士課程単位修了。現在、東京大学史料編纂所教授。文学博士
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