内容説明
日本で唐物として珍重された中国陶磁は、王朝の交替で衰退すると、肥前の国産磁器「伊万里」が注目され、日本の輸出磁器が誕生する。東南アジアからヨーロッパを席巻した陶磁器の知られざる歴史と交易の実態に迫る。
目次
陶磁器が語る対外関係(青磁から染付へ;政都鎌倉―青磁全盛期の需要中心 ほか)
日本の輸出磁器が誕生(国産磁器の誕生;磁器輸入国から輸出国へ)
東南アジアへの染付磁器流通(インドネシアの磁器流通;ベトナムの磁器流通 ほか)
肥前磁器とヨーロッパ世界(肥前磁器の西方への輸出;ヨーロッパ市場への輸出 ほか)
著者等紹介
大橋康二[オオハシコウジ]
1948年、神奈川県に生まれる。1980年、青山学院大学院文学研究科史学専攻博士課程を中退。現在、佐賀県立九州陶磁文化館副館長、東洋陶磁学会常任委員
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