内容説明
「城」とは何か、土塁と堀に囲まれ、もっぱら“戦争”の場と捉えられてきた中世の城や館は、じつは“政治的”“日常的”な場でもあった。武勇ではなく安穏を求めた社会の現実を踏まえ、中世の城の新たな実像に迫る。
目次
中世のお城―プロローグ
戦国山城の出現(本城の出現;臨時の城館;屋敷の非軍事性)
武家の屋敷と寺院(屋敷の周辺;極楽往生;現世利益)
本拠と要害(武家の本拠―遠江国の事例;周辺の様相;要害誕生の背景)
中世武士の本拠―エピローグ
著者等紹介
齋藤慎一[サイトウシンイチ]
1961年、東京都に生まれる。1989年、明治大学大学院文学研究科博士後期課程中退。2001年、史学博士。現在、(財)東京都歴史文化財団江戸東京博物館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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