内容説明
星野富弘・感動の第1詩画集。花に寄せて…はるかなる生命のうた。不慮の事故で手足の自由を全く奪われた著者が、長い闘病の中で詩画に楽しみを見出し、その想いを花にたくして、筆をくわえてつづった心の軌跡。
目次
第1章 折れた菜の花(さくら;くちなし;はなしょうぶ ほか)
第2章 花に寄せて(ふきのとう;たんぽぽ;しおん ほか)
第3章 風の跡(さざんか;れんげつつじ;れんぎょう ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鏡也
9
同じ会社の方がこの本大好き!読んでみたけど、確かにいい!星野さんの絵も素敵だけど、文章もはっとさせられる。ただ歩くというのは何気なくこなしているけど、歩けない人からみたらすごいことなんだ、と。日常の見方が少し変わる本でした。2017/01/25
MOTO
7
一度根付いたら死ぬまでそこが終生の地になるという不自由を花や木はどう考えているんだろう?と、ふと思う。 不慮の事故により若くして半身不随になった著者。その後の人生は人の手と車椅子の力を借りねば移動も出来ない不自由を、その詩からは全く感じられなかった。目の前を通り過ぎてゆく風が、揺れる花が、手を差し伸べてくれる人の顔と言葉が、一秒も同じ景色でいない世界が定点的なその視線の先にはあった。白いドクダミの花を(十字架みたい)と思うのは、著者の詩集を読んでいたからだった事を改めて思い出した。2020/05/14
Yuko
5
本の整理をしていて再読2020/09/10
とし
3
星野さんの、詩と画、エッセイなど。強く、そして優しい本でした。 花も人間も、上を向いている。2016/08/22
ikue.
3
手足を失い、口で描いた絵。命を使って描いている、優しくて、力強くて、魂の真ん中にするりと浸透するような詩です。どうしてこんなに謙虚でいられるのか。悩み、苦しみ、もがき、それでも命は尊いと教えてもらえる一冊です。2012/08/11