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差別語からはいる言語学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750314976
  • NDC分類 801.03
  • Cコード C0080

出版社内容情報

ことばの問題について発言・要求する権利を言語エリートから非言語エリートが奪取しようとする言語生活史上かつてなかった稀有な現象と差別語糾弾運動。それを手がかりとして,言語がもつ多様な側面とりわけ意味論の領域へと読者をいざなう。

序 説 差別語の発見
第1講 言語ニヒリズムの邪道
第2講 ことばは人間が作ったものだから人間が変えられる
第3講 蔑視語と差別語
第4講 サベツ語糾弾が言語体系にもたらす結果について
第5講 「オンナ」で考える―サベツ語と語彙の体系性
第6講 「片目」で考える―欠損を表わすための専用形/「場所をかえての連載」にあたって
第7講 ハゲとメクラ―欠如詞(privativa)の概念を検討する
第8講 略語のサベツ効果について―「北鮮」から「ヤラハタ」まで
第9講 「トサツ」についての予備的考察
第10講 「カタ―」の練習問題―カタテオチはサベツ語か
第11講 サベツ語にも方言的カタヨリがあるかもしれん―ブラク・ブゾクの「部」について
第12講 豊橋豚のナマクビ事件の巻
あとがき/参考文献一覧

内容説明

本書は、差別語糾弾運動を、自己中心的な快、不快の感情にとどまって見るのではなく、言語生活史の上でかつてなかった稀有な現象ととらえ、言語の本質をきわめる手がかりとすることを目的とした。

目次

差別語の発見
言語ニヒリズムの邪道
ことばは人間が作ったものだから人間が変えられる
蔑視語と差別語
サベツ語糾弾が言語体系にもたらす結果について
「オンナ」で考える―サベツ語と語彙の体系性
「片目」で考える―欠損を表わすための専用形
ハゲとメクラ―欠如詞(privativa)の概念を検討する
略語のサベツ効果について―「北鮮」から「ヤラハタ」まで
「トサツ」についての予備的考察
「カタ-」の練習問題―カタテオチはサベツ語か
サベツ語にも方言カタヨリがあるかもしれん―ブラク・ブゾクの「部」について
豊橋豚のナマクビ事件の巻

著者等紹介

田中克彦[タナカカツヒコ]
1934年兵庫県生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科、一橋大学大学院、ボン大学哲学科に、言語学、民族学、文献学を学ぶ。一橋大学名誉教授、中京大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。