アニーとおばあちゃん

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  • サイズ A4判/ページ数 48p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784751514412
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

出版社内容情報

ナバホ・インディアンの少女アニーと、死を間近にした祖母との物語を通して、子どもたちに「死」とは何か?静かに語りかける。  小学校低学年~中学生

内容説明

ナバホ・インディアンの少女アニーは愛する祖母の死が近づいたことを知り最初は恐れるが、祖母に自然の摂理を説かれ、やがてはそれを受けいれる。少女にとってはじめての“身近な人の死”を通して心の成長を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

52
「すべてのものは、大地に帰る。」と、おばあちゃんは自分の死が近いことを家族に伝える。孫娘のアニーは、それを受け入れられず苦しい日々を過ごすけれど・・・その気持ちをさとったおばあちゃんは、時の流れを戻すことはできないのだよと。自然の一部として自然と共に生き、自然に帰るナバホ・インディアンの死生観がすがすがしい。2022/04/26

ガクガク

52
家にある妻の大量の絵本蔵書から一冊。自然と共に生きるアメリカインディアン、ナバホ族の娘アニーが、一緒に暮らすおばあちゃんからその死期(お母さんのじゅうたんが織り上がるまで)を知らされ、何とかその死期を遅らせようと試みるが時間を戻すことはできず、最後は「生きているものはすべて、人間も、大地から生まれ、大地へ帰っていく」ことを自分なりに悟る、というお話。2色の茶色と黒だけで彩色された絵は、シンプルだが力強くて美しい。最後のページで、訳者の北面ジョーンズ和子さんは、わが母校の大学の大先輩だということに気づいた。2014/12/31

ヒラP@ehon.gohon

16
ナバホ・インディアンの人生観でしょうか。 老人はいずれ死ぬことを悟り、生前の形見分けをしようとするのでしょうか。 孫のアニーにはその自然観に納得できません。 死ぬことを語るおばあさんの時間をなんとか止めようとするのですが、自分の中でから回り。 おばあさんに、時間は取り戻せないのだと諭されます。 いずれ大地に帰ることを当たり前のように受け入れるナバホ・インディアンの人生観。 あるがままを受け入れる心の在り方が、心に響きました。 2013/01/10

憩子

10
ナバホ・インディアンの死生観。祖母の死期が近づいていることを受け入れられない女の子は、祖母の「生きているものはすべて、大地から生まれて、大地へ帰っていくんだよ」という言葉で、自分もおばあちゃんも大地の一部なのだという神秘にうたれ、理解する。2019/03/25

ちー

9
子どもがなにかいたずらをするとき、そこには大切な理由があるかもしれない。ナバホ・インディアンのアニー。大好きなおばあちゃんがもうすぐ、織物が出来上がる頃には自然に還るのよ、といわれ、どうしたら織物ができないか頭を悩ませます。けれどもおばあちゃんは自然の摂理を説き…。写実的な描写に、インディアンの、自然の色である茶色だけが鮮やかに画面を彩る。自然に生まれ、自然に還る。難しいことだけれど、それが静かに語られる。対象は小学生。漢字も使われているので中高学年より。死について考えさせてくれる絵本。2017/10/30

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