出版社内容情報
ぶたばあちゃんと孫娘は長い間いっしょに暮らしてきました。ところがある日、ぶたばあちゃんは自分に死期が近づいたことを知り、ふたりは、ふたりが知っている一番よい方法でさよならをいいあいます。
6歳~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
49
読み聞かせ(179)自分で読み聞かせをしていて、めちゃくちゃ切なくなりました。おばあちゃんが孫娘より先に死ぬのは、自然の摂理なんだけれど、でも悲しくなります。読み終わったあとは、子どもたちも、心なしかしんみり。2015/10/20
クリママ
48
私は、ぶたばあちゃんのように生きているか。両親はぶたばあちゃんのように生きたか。そして、私は孫娘ように見送ったか。そして、見送ってもらえるだろうか。胸に手を当てて思い出してみる。ぶたばあちゃんのように生き、そして、死にたいと思う。物の見事ににツボにはまり、涙が止まらない。2020/08/07
KEI
40
読友さんのレビューに惹かれて。 ぶたばあちゃんのなんとも優しく穏やかな最期を伝える絵本だと思った。ばあちゃんの様に自分できっちり人生の終わりに身の回りの諸々を片付け、可愛い孫娘と最期のひとときを過ごしたいと思う。内容にぴったりの水彩画も良かった。孫がいる方にお薦めしたい絵本です。2020/11/17
とよぽん
40
原題「OLD PIG」、何とシンプルな。年老いて命の終わりが感じられたぶたばあちゃん、自分の命のしまい支度をきちんと終えて、暮らしていた家の周りの美しい自然をこの世の最後に堪能し、長年慈しみ育てた可愛い孫娘と静かにお別れする。心温まる終焉だった。2020/04/06
anne@灯れ松明の火
33
今村葦子さんの作品を初めて読み、良かったので、他作品を検索したら、こちらの訳者であったとわかり、再読(訳本も教えてくれる読メに感謝)やっぱり胸に沁みる、切ない話。でも、ぶたばあちゃんのような”シュウカツ”ができれば、最高だなと思う。実際にはとても難しいけれど……。ぶたばあちゃんのメッセージをしっかりと受け止めた孫娘は一人になっても大丈夫。でも、誰か寄り添える相手が早く見つかるといいな。タイトルから内容が全然浮かばない。原題は『OLD PIG』。これを訳せば、ぶたばあちゃんで間違いない……^^;2016/08/18