内容説明
社会科学、人間科学、生命科学、物質科学の各々の根底に共有されている自己組織能の世界を凝視し、近代の哲学や科学が忘却していたありのままの存在を取り戻す試み。
目次
序文 自己組織能について
緒論 科学的思考からシステム論的思考へ
第1章 社会システム論の可能性―社会構造における自己組織性の問題
第2章 生活世界論―生活世界とシステム
第3章 人間科学基礎論―情報システムという人格形成の背景
第4章 現代生命論批判―生命科学の新たな地平
第5章 物理学の現在―新たな物質概念としての形而上学
付論(システム論という時代精神;科学と倫理―生命科学と生命倫理をめぐる問題)