ふたりの世界 〈5〉 ウェールズの家族

ふたりの世界 〈5〉 ウェールズの家族

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 23X15cm
  • 商品コード 9784794929051
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

街中の白い目を逃れて、ケヴィンとセイディーが故郷ベルファストから駆け落ちして4年。お金も、家も、たしかな仕事もなにも持っていない。ロンドンへ、リヴァプールへ、ふたりは、自分たちの本当の場所をさがして移り住む。やがて、ちいさな新しい家族ブレンダンも加わった。だが、ようやく落ち着いたチェシャーの田舎暮らしもつかのま、農園主の突然の死が、一家の運命をまたもや変える…。若い夫婦と赤んぽう、そして犬のタムシンは、ポンコツのワゴン車を改造して、ふたたび旅立っていく。カトリックの夫、プロテスタントの妻。旧世代がけっして越えることのできなかった、あの厳しい宗教的対立を、この若い夫婦は身をもって乗りこえようとする。イギリスの女性作家ジョアン・リンガードの感動の5部作、待望の完結篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

33
原題は「hostages to fortune」一語を加えれば「give hostages to fortune」となり「いつ失うかわからないものを抱え込む」という意味になり「妻子をもつ=家庭を築く」事を意味する。結婚するだけならば、二人は既に第二作で結婚している。だが誰かが加わり或いは去り、または状況が変わった時にも、家の屋台骨がぐらつかない家族になるまでには、長い年月や辛い経験が必要だった。はねっ返り娘が立派な母親になり、喧嘩っ早かった少年が家族を守ろうと奮闘する父親になるまでを見届けられて良かった。2016/10/23

ぱせり

4
物語はこの巻で完結だけれど、ケヴィンとセィディーはまだまだ先の見えない旅の途上にいる。これで本当におしまい?いや、おしまいになんかなるはずがない。命が続く限り様々なことが起こる。どこまでも続いていく。解決のしようもない深刻な問題も無数に。家族の姿も変わっていくだろう。二人は旅を続ける。きっと元気に続けていく。2018/12/09

うさうさ

0
ふたりの世界の最終巻。全巻通して面白かったが、今のところ感想が特にない。 2012/10/08

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