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内容説明
均質化された「あたりまえ」の社会が異端を呑み尽くすとき、「あたりまえ」そのものが狂気をおびる。―この奇妙な状況がさらに拡大してゆくなかで、われわれはどこに希望を見出すことができるのか。メディアから政治・経済、エコロジーにわたる批判を通して、統一ドイツ、EC統合、さらに極東の経済大国日本をも射程にふくむ、この緊急の課題をつきつける、エンツェンスベルガーの最新評論集。
目次
あたりまえと狂気―おだやかな解決への提案
1 メディア(無知について;少年をポエジーの産物から保護するためのつつましい提案;制度としての文学;書評家のたそがれ;文字離れの讃美;報道の自由の破局;TV・ゼロのメディア)
2 政治・経済(会計検査;万国の億万長者よ、団結せよ!)
3 社会・エコロジー(頭のなかの森;井戸への毒物混入;権力と精神;傷つきやすい怪物;からっぽのテロル;気恥しさの利点)