内容説明
本書では、幼児期の道徳性がどのようなものであるのか、そしてそれを発達させるものはなんなのかを、発達心理学や教育心理学の理論に基づいて述べるとともに、各地域で行われている道徳性の発達を促そうとする実践を紹介し、その実践についてコメントをする中で、幼稚園で道徳性を培うにはどうしたらいいのかを考えています。
目次
第1章 理論編―生活の中で道徳性の発達を促す
第2章 実践事例編(よいことや悪いことがあることに気付く;守らなければならないことがあることに気付く;ルールや決まりを守って楽しく遊ぶ;他者の存在に気付き、信頼感や思いやりをもつ;いざこざや葛藤を乗り越える;友達のよさに気付き、かかわりを深める;生命の尊さに気付く;友達と一緒にやり遂げる;心を育てる場としての学級)
著者等紹介
山岸明子[ヤマギシアキコ]
東京都生まれ。1971年、東京大学教育学部教育心理学科を卒業。東京大学大学院博士課程単位取得退学。教育学博士(東京大学)を経て現在は順天堂医療短期大学教授(発達心理学、教育心理学専攻)。主著に、『道徳性の発達に関する実証的・理論的研究』(風間書房)、『道徳性の発達と教育』(共著、新曜社)、『道徳性の形成』(共訳、新曜社)、『道徳性心理学』、(共著、北大路書房)など
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