内容説明
本書は、変分法という数学領域を説明している。つまり、幾何学や自然現象に現れる最適な形を扱う最大や最小の問題である。歴史を通じて数学者たちは、社会に関係あろうとなかろうと、それとは無関係に自分たちの考えを追求してきたのであり、彼らが発見したものの美しさを味わい、数学問題への挑戦を楽しんできたのである。われわれの文化全体にとっての必要な部分として数学を鑑賞しようとする読者にとって、この本は目的にかなうであろう。
目次
プロローグ 形について
1 壮大な宇宙のしくみ
2 古代科学の遺産
3 近道と早道
4 奇跡であって、奇跡でない
5 石けん膜:子供たちと数学者たちの楽しみ
6 最適設計
エピローグ 動力学と運動