目次
第1部 「記憶する歴史」から「書く歴史」へ(「生い立ちの記」を書いてみよう―個人史への道;卒業論文をどう書くか―自分史を越えて;歴史学との出会いと対話)
第2部 「書く歴史」から「考える歴史」へ(世界史像の探究―ヨーロッパ中心史観を越えて;時代像の探究―「時代」の総合的把握へ)
第3部 「生きるための歴史」を求めて(歴史叙述が成立するまで;歴史の効用―生きるための歴史を求めて;「現代との対話」としての歴史―過去を問う姿勢)
著者等紹介
望田幸男[モチダユキオ]
1931年生。同志社大学名誉教授
芝井敬司[シバイケイジ]
1956年生。関西大学文学部教授
末川清[スエカワキヨシ]
1933年生。愛知学院大学文学部教授、立命館大学名誉教授
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感想・レビュー
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田蛙澄
2
いぜんたまたま古本屋で買って本棚に眠っていたのを、最近仕事が歴史に関わることが多くなってきたので読んでみた。大枠の話はまあなんとなく想像してたのと変わらないのでそれほど新鮮味はなかったが、歴史人口学とか世界システム論あたりの細かい話の概説は興味深かった。といっても1991年の本なので今となっては全体的に内容が古めかしい感じはするが。オーラル・ヒストリーとかも90年代以降に広まってきたらしいし。2019/09/07
陽香
2
20090331
トキ
1
二部→三部→一部の順番で読んだ。基本の対義語が専門(応用)だとして、具体である専門に触れなければ実感として基本を学ぶことは難しい。逆に、基本を知らなければ専門(応用)を理解することは難しい。両者の相互往復が重要だろう。基本を万全にしてから専門(応用)へ、ではなく、同時並行的に、相互補完的に基本と専門(応用)の関係はなくてはならない。2020/01/15