出版社内容情報
作家の自伝 第25巻 田山花袋
A5判 上製 本体2,600円
ISBN4-8205-9395-1
編・解説 相馬庸郎(元神戸大学教授)
田山花袋(群馬県出身)
東京の三十年/私の経験/梅雨日記/秋祭りの頃の日記
花袋唯一の自伝的作品「東京三十年」を収録
感想・レビュー
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坂津
1
「東京の三十年」の抄録と、「私の経験」「梅雨日記」「秋祭の頃の日記」を収めた、田山花袋の自伝本。「東京の三十年」は岩波文庫版で通読したので、他の文章について触れたい。「私の経験」では、花袋が数え年で二十九になるまで童貞であり、その精神構造について赤裸々に述べられている(その歳まで童貞だったことを誇らしげに記しているのが興味深い)。また、海外文学・漢詩・和歌を嗜み、少女小説を書いてきた花袋が如何にして『重右衛門の最後』を書き、自然主義文学を確立するに至ったか、その半生を辿る上でも貴重な資料だと言える。2018/07/11
DRJ
0
竜土会歪みねえな2009/11/07