出版社内容情報
かぐわしい初夏の夕べ、小さなハリネズミが目をさまし、月夜の冒険に出発しました……。美しい田園の中でひそやかに繰りひろげられる小動物たちの絵物語です。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
135
”お月さんのランプに お星さんのロウソク 夜ごとはるばる さまようおいら コケのじゅうたんに お日さんのだんろ やねは生け垣だよ そこがおいらのねぐら” かぐわしい夏のゆうべ、あかるいお月さんに誘われてハリネズミとノウサギとカワネズミはムギが伸びるところを見に行きます。 ん…?読みはじめてすぐ気づく。これ!小学校の教科書に載ってた大好きなお話!‹‹\(*´꒳`* )/››ハリネズミに憧れて刈りたてのい草のうえにかぶせた銀のシートに寝転がって”おいらのねぐら〜♪”って唄ってたなぁ。また会えて嬉しい!2020/07/18
けろりん
42
夏の宵、しっとりと涼やかな香りを運ぶ風、さやさやと命の歌を歌う草木の揺れるさまが、美しい夢のように描き出される物語。お月さんのランプに、お星さんのローソクが照らす原っぱを行くハリネズミ。夜の旅人が辿る野道の草花の優しく馨しいこと。一人、また一人と仲間が増え、その足もとには、たのしげな影が揺れます。コムギたちの成長して命の糧となる誇りを静かに情熱的に歌い上げる大合唱。自然の営みへの畏敬の念が心に溢れました。素晴らしい作品を、美しいレヴューでご紹介下さった読トモ様に深く感謝致します。2020/07/09
ひ ほ
29
むぎばたけの音が聞こえてきそうな絵本。自然の音に耳を傾けるって素晴らしいですよね。心が洗われるような気がします。2016/10/01
アヤ姉
27
『お月さんのランプに お星さんのロウソク…』の詩(うた)で、教科書を読んだ記憶が蘇った。ハリネズミとノウサギとカワネズミが、月夜のむぎばたけまで散歩するお話。この作品では"イギリス→むぎばたけ"。これが日本なら田んぼを思い浮かべるような、慕情たっぷり。挿絵のタッチも好き。そして、今だから分かる作者名。『時の旅人』と同じ作者‼︎どうりで言葉に惹かれる訳だ。命の力強さ、そのリズム。地面に近い程、感じられやすいのかな。こんな絵本を読むと、動物になって地球を眺めてみたい気持ちになる。MOEの絵本特集より。2017/09/19
gtn
26
独りでしみじみするのもいい。だが、仲間がいれば余韻が深まる。2022/09/08