出版社内容情報
いやなあなぐまときつね、それにもうおなじみのピーターやベンジャミンなどが登場する、すこし長いお話です。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
本書には、アナグマ・トミーとキツネどんという二人の悪党が出てきます。読者に最も人気があるピーターラビットとベンジャミン・バニーも登場して、大活躍します。今回の冒険では、ベンジャミンの子どもたちがアナグマ・トミーにさらわれますが、アナグマ・トミーと嫌い合っているキツネどんが、図らずも小ウサギたちの救出に手を貸してしまうことになります。1912年刊。
著者等紹介
ポター,ビアトリクス[ポター,ビアトリクス][Potter,Beatrix]
1866~1943。ロンドンの裕福で厳格な家庭に育った。少女時代から田園を愛し、小動物の観察やスケッチに没頭した。彼女の自然に対する情熱は、「ピーターラビットの絵本」シリーズの創作に色濃く反映されている。後半生はイングランド湖水地方に住みつき、羊の飼育と自然保護活動に力を注いだ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
81
ピーターラビットの絵本⑬ベンジャミンバニーがいとこのピーターラビットともにアナグマのトミーに攫われた子ウサギの救出に向かうお話。でもタイトルは「キツネどん」^^;子ウサギたちの居場所は分かったもののなかなか手の出せないウサギたち。そこへ現れたご機嫌斜めなキツネどんとトミーの狐と狸の化かし合い的展開からの取っ組み合いが壮絶。そのおかげで子ウサギたちは助かったけど…このシリーズかなりの確率で「にくのパイ」的危機が訪れるので気が抜けない…!2017/04/29
ぼんくら
36
【ビアトリクス・ポター生誕150周年】イベント♪今回は、いやなやつ、アナグノ・トミーとキツネどんのおはなし。トミーはうさぎのおじいちゃんをだまして、孫のあかちゃんうさぎをさらうと、狐穴に連れて行きました。あとをつけたベンジャミンとピーターは、救出しようとしますがどうにもなりません。そこへキツネどんがやってきて・・・。すったもんだのあげく、赤ちゃんうさぎたちは無事に家に帰りましたとさ。めでたしめでたし・・・2016/04/07
小夜風
33
【所蔵】シリーズの今までのお話と比べてかなり長いのですが、一刻を争う大事件なのに、何だか時間がとってもゆっくりしていて、深刻になり過ぎないのが可笑しくて笑えました。「ベンジャミンバニーのおはなし」ではあんなに威厳のあったお父さんが、情けないおじいちゃんになっているのが哀れ。嫁のフロプシーにぶたれまくってるし(笑)。ピーターとベンジャミンも登場するので嬉しいですね♪2016/04/02
寧々子
18
今までとは違い絵本と呼ぶにはかなりしっかりと文字で物語ってます。 そのぶん、ず~っとハラハラさせられました! 図々しくて悪賢いアナグマ・トミー、几帳面で綺麗好きだけど間が抜けてるキツネどん。 どちらも悪党なんだけど、やっぱりどこか憎めないなぁ。 でも、ベンジャミンやピーターにとっては恐い相手! ビクビクしながらも仔ウサギたちを助けようと頑張る姿は健気で可愛い♪ ベンジャミンとピーターが頑張っている間に起きたフロプシーとバウンサーの喧嘩が可笑しかった! オールカラーの挿絵じゃなのが、ちょっとだけ残念。2016/05/16
kanata
17
シリーズ中ではかなり長い物語。所々、モノクロイラスト。キツネとアナグマの勝負(仕返し)と平行して、ベンジャミンの子どもたちを救い出すピーターとベンジャミンの話。ピーターは久々の登場。そもそも、おじいさんがアナグマをうさぎの家に招き入れたのがよくない。おじいさんが懲りた様子もなし。そりゃ、子どもたちが拐われた母親フロプシーは怒るよ。我が子を前にキツネやアナグマが戻ってくるんじゃないかと怖じ気づくイトコのベンジャミンに、ピーターは叱咤激励。ようやく誘拐された子どもたちを助け出すのだが、なんだかスッキリしない。2018/02/18