内容説明
感性と知性を統合させる教育改革の原典!教育・心理・造形の諸分野を横断する本書には、21世紀の「希望の原理」がある。
目次
第1章 教育の目的
第2章 芸術の定義
第3章 知覚と想像力
第4章 気質と表現
第5章 子どもの芸術
第6章 無意識的な統合の方式
第7章 教育の自然な方式
第8章 規律と道徳の美的基盤
第9章 教師
第10章 環境
第11章 必要な革命
著者等紹介
宮脇理[ミヤワキオサム]
1929年、東京・四谷生まれ。国立大学を歴任、現在、中華人民共和国にて複数大学の客座・顧問教授。博士(芸術学)。六十三歳からパソコン事始め。『Web芸術と教育』誌に、「映画日記」を書き続ける
岩崎清[イワサキキヨシ]
1939年、東京生まれ。美術書専門の出版社で編集に従事。現在、国立総合児童センターこどもの城勤務。子どもの造形研究家。メキシコ学研究家。日本ブルーノ・ムナーリ協会代表。『アルタミラ通信』編集長。日本口琴協会副代表
直江俊雄[ナオエトシオ]
1964年、愛知県名古屋市生まれ。中学校教諭、筑波大学大学院博士課程、宇都宮大学講師・助教授を経て、現在、筑波大学芸術学系講師。博士(芸術学)
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感想・レビュー
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在原
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形式主義の批評家が個性主義の美術教育について論じた美術教育の古典的な本。 現代的にはツッコミどころ満載だが、理念のレベルでは重要なことを述べている。日本では批評家・詩人(そしてアナーキスト)としての側面があまり知られていないリードだが、まさにその点から読むと納得できる。 美術教育の古典なので、学生は必読。必読なのだが、学部1年生で読んでもどういう文脈でこの本の主張があるのかわからないかもしれない。事実、自分も学部1年のころはなぜこれを言っているのかは全然わからなかった。後から読み返すべき本。2024/01/01