内容説明
20世紀後半、物質文明の急速な進展と、それに伴う社会全般にわたる変容に日本人の生活は多くの矛盾を抱えることになった。その中にあって子育てに多くのゆがみが生じ、今、成人に達するあらゆる年齢層で問題が突出している。本シンポジウムは現代風潮の影響下で、子ども世界がどのように変容させられたかを具体的事象から読み取り、子どもが大人社会に影響されることなく、子どもとしての権利を実現できるようにするためのきっかけをつくり出すことを目的とし、全8テーマで構成した。
目次
1 メディアがつくる子どもたち(情報大衆化時代;メディアが変える“子ども‐大人関係”;情報化時代のパーソナル・コミュニケーション;討論『メディアが多様化すればするほど、人とのつながりが大切になる!』)
2 子ども世界の変貌(子どもの生活圏はどこにある;変化を遂げた子どもの遊び;子どもを取り巻く“ひと環境”の変化;討論『大人と子どもの遊びの交流を、地域で橋渡ししよう』)